YAMATO / BM 定例 共有資料 — 制作物の棚卸し & 担当切り分け案 2026-06-21 / 大竹

制作物の棚卸しと、これからの組み立て方

Claude Code を運用に組み込んで以降、私(大竹)の側から発信する制作物が短期間で大きく増えました。
一人で抱えるには量が増えてきたので、本資料で全体を一度俯瞰し、柏崎さんと私の担当ラインを明文化することを提案します。
本日の目的は「全体像の共有」と「線引きの合意」です。個別の制作物の良し悪しの議論は別の場で行います。

00 この資料で使う言葉

制作物
私が発信している継続的なアウトプット全般。具体的には公開サイト/月次Excel/契約書/ブランド画像/定期自動化の5種類。一度作って終わりではなく、運用に乗っているものを指します。
3レイヤー
誰の目に触れるか」で制作物を分類した3つの層。L1(コア)/L2(中間)/L3(運用)。本資料の§02で詳しく説明します。
記号 ● ◐ —
§03のカバレッジ表で使う整備状況の3段階。 構築済(運用中) 部分対応・進行中 未着手・対象外
整備度 N/9
§03表の右端。施設ごとに9項目の制作物が何件揃っているかを示す数値。8/9なら充足、1/9なら今後の補完先。

01 いま動いている制作物の物量

まずスコープの確認。これだけの数が、ここ数ヶ月で立ち上がりました

47
公開サイト
独立した公開URL
14
対象施設
全6Collection
89
専用スキル
バックグラウンド実行
13
定期自動化
同期・通知・集計
8
月次ドキュメント
オーナー報告等
この物量はここ数ヶ月で積み上がったもので、今後も同じペースで増え続けます。 「完成後に全件を柏崎さんが確認」という従来の進め方では、もう時間的に成立しません —— これが本資料の出発点です。次の§02で、レビュー体制をどう組み直すかを提案します。

02 担当切り分け案 — 3レイヤー

増え続ける制作物を全件レビューするのは現実的でなく、かといって全部私の判断で進めるのも危うい。 「誰の目に触れるか」で3層に分けて、コアだけ柏崎さんが必ず通る —— この基本構造を先に共有します。

世界観のコアを中心に、外側ほどブランド負荷が軽い

中心 L1 が会員・オーナーが直接触れる「世界観そのもの」。外側に行くほど触れる人が限定的になり、ブランドへの影響度が下がる。

LAYER 3 運用・社内
LAYER 2 中間(一般客接点)
LAYER 1 世界観のコア
(会員・オーナー)
← 触れる人が広がるほど、ブランド負荷は軽い →
LAYER 1 世界観のコア
触れる人
会員・オーナー(滞在・契約・購買で直接触れる)
失敗時のリスク
ブランドの語り口が崩れる/既存会員の離脱/オーナー信頼の毀損
レビュー
柏崎さん:内容レビュー必須(骨子段階から) / 大竹:実装
具体例
施設案内 会員版(11施設)/オーナーポータル/月次P&Lレポート/契約書/ブランド画像/VOICE_TONE 更新
LAYER 2 中間(一般客接点)
触れる人
一般顧客・新規問い合わせ層・OTA経由ゲスト
失敗時のリスク
第一印象の毀損(ただし会員ほどの長期影響はない)/送客効率の低下
レビュー
柏崎さん:方向性合意のみ / 大竹:判断・実装・公開
具体例
施設案内 OTA版(5施設)/料金表(一般向け)/コレクション拡大LP/施設バーチャル探索/案件単位の提案資料
LAYER 3 運用・社内
触れる人
社内スタッフ・現場清掃チーム・OTA担当・大竹自身
失敗時のリスク
運用ミスのみ。ブランド毀損リスクなし
レビュー
大竹完結 / 共有のみ(承認プロセス不要)
具体例
社内ポータル/運用コンソール/清掃カレンダー/料金・予約ダッシュボード/個人ナレッジ/定期自動化13件

この線引きで何が変わるか

L1だけ柏崎さんが骨子段階で見ることで、完成後にひっくり返す手戻りを防ぎます。 L2/L3 は今後制作物が増え続けても柏崎さんの工数は増えません。
次の§03で、まず全ブランディング領域を1枚マップにし、その左右で「柏崎さん本来の射程」と「Otakeが運営派生で実装してきた領域」を並べて見ます。

03 全ブランディング領域マップ — 主役と境界線

本資料の主役は 左側=柏崎さん中心(ブランドの核) です。 物理タッチポイント・ブランドアイデンティティ管理・印刷物・LP・ショッパー等、本来BMが見るべき9カテゴリを一旦すべて並べました。 右側は、Otakeが運営派生で実装してきた Web制作物群 です。 ふたつのブロックを並列で見ると、柏崎さんから「自分の射程はここに9ある/Otake側はWebでこれだけ膨らんでいる」が一望できます。これが本日の役割分担相談の土台です。

LEFT — ブランドの核

柏崎さん中心(本来の射程)

物理タッチポイント / ブランドアイデンティティ管理 / ゲストの目に直接届く制作物

# カテゴリ 含むもの(例)
1ロゴ・カラー・タイポ運用ロゴ運用ガイド / 各種派生表現
2ブランド写真・映像公式撮影プロジェクト / 撮影ディレクション / 写真選定
3印刷物パンフレット / リーフレット / メッセージカード / 招待状 / 名刺
4ショッパー・パッケージ・ノベルティ紙袋 / 包装 / 贈答品 / アメニティパッケージ
5看板・サイネージ・物理表示施設外観サイン / 館内案内表示
6制服・ユニフォームスタッフ衣装 / 小物
7LP・キャンペーンページコレクション全体LP / 会員制度LP / 新規物件お披露目
8SNS・広告ビジュアル運用Instagram等のアカウント設計 / 広告クリエイティブ
9会員/滞在の物理タッチポイント会員カード / ウェルカムボックス / メニュー / サインカード

これら9カテゴリは現状、整備度・担当ルール・更新フローいずれも仕組み化されていないものが多いと認識しています。 ここの一覧化と「どこから先に手をつけるか」のすり合わせ自体が、本日いただきたい最大の合意です。

RIGHT — 運営派生・Web実装

Otake中心(現状の積み上げ)

運営の必要から派生して実装してきたWeb制作物群(=Claude Code 体制で量産可能になった領域)

① 施設 × 外向き制作物(14施設 × 5項目)

施設 施設案内(裏表) オーナー
月次
清掃
スタッフ用
施設専用
ツール
整備
会員版 OTA版
Atelier Collection
Atelier 館山 3/5
Atelier 軽井沢 2/5
Atelier 京都 2/5
Atelier 逗子葉山 Pool Villa 1/5
Harbor Collection
Harbor 南葉山 3/5
Harbor 南房総 3/5
Harbor 渋谷 2/5
Harbor 九十九里 1/5
Core Collection
Core 軽井沢 I 1/5
Core 河口湖 1/5
Core 軽井沢 II 1/5
その他 (Signature / Auberge / 麻布台)
YAMATO 晴海 1/5
Kawakyu Auberge 南紀白浜 1/5
YAMATO 麻布台 1/5
●充足数 11/14 5/14 2/14 3/14 2/14

② 施設に紐づかない横断制作物

カテゴリ 内容 整備度
会員ポータルyamato-prc.com トップ / 施設一覧 / 会員制度説明 / 会員向け横断ハブ
オーナー向け横断オーナーポータル / オーナー会議資料 / 新規物件紹介 / オーナー宛アナウンス
コレクション アナウンスLINE配信 / メルマガ / シーズン企画告知 / 会員向け季節提案
ブランド共通制作物ロゴ・ブランド画像 / コーポレート資料

右ブロック②の横断制作物のうち「ブランド共通制作物」「会員ポータル」は、本来は左ブロック 1(ロゴ・カラー・タイポ運用)・7(LP・キャンペーンページ)と直結する領域です。 重なりの整理は §04 の合意事項に含めています。

境界線の本質: 右側のWeb制作物群は「ゲスト/会員/オーナーの目に届く瞬間」を持つため、本来は左ブロックの基準が右ブロックにも適用されるべきです(=§04 PROLOGUE で扱う「線引きは媒体軸でなく到達点軸」)。
外向き5項目の充足状況(参考): 整備が進んでいるのは Atelier 館山・Harbor 南葉山・Harbor 南房総(各 3/5)、未整備が多いのは 麻布台・南紀白浜・Pool Villa などの新規寄り施設。 とくに オーナー月次のHTML化(2/14) は今後10施設以上で順次新規L1案件として立ち上がる見込みで、柏崎さんのレビュー対象はここから増えていきます。

04 提案 — 今後の組み立て方

PROLOGUEWeb化が「ビジネス文書」というカテゴリを溶かす

本題に入る前に、ひとつ補足させてください。
私たちが扱う制作物には、長く「ビジネス文書」として扱われ、装いは二次的でよいとされてきたもの — オーナー月次レポート、運営の集計表など — が多くあります。Excel やスプレッドシートで十分、というのがこれまでの感覚でした。

ただ、これらがこれから順次 Web化 されていきます。Web化された瞬間、それは「数字を確認する道具」から「開いた時の体験」に変わります。色温度、フォントの呼吸、余白 — そのすべてがブランドの接触面になります。

オーナーは、私たちにとってとても大切なパートナーであり、同時に大切な受け手でもあります。ゲストにお出しするものに気を遣うのと同じ感覚で、オーナーにお出しするものも、できる限りおめかしして差し上げたい — それが今回 L1 にオーナーレポート系を含めている本当の理由です。

したがって担当ラインの線引きは、媒体(印刷物・Web・Excel・スプレッドシート)ではなく、「誰の目に届くか / その方が体験として開くか」 で引かせてください。これが、以下の①〜④の前提になります。

BM定例で合意したいこと

① レビューの粒度を3レイヤーで固定する

L1(会員・オーナー直接体験+契約・ブランド画像)は柏崎さんレビュー必須。
L2(一般・OTA向け)は方向性合意のみ、細部は私の判断で進める。
L3(運用・社内)は共有のみで完結。
この線引きを今日合意できれば、お互いの確認往復が半分以下になります。

② 私から柏崎さんへ「先に当てる順番」を固定する

L1案件は、完成形を見せる前に 骨子(A4一枚相当)の段階 で一度見ていただく運用にします。
完成後にひっくり返るのが一番もったいないので、判断点を前倒しにします。

③ ブランド資料は VOICE_TONE_GUIDE に集約し、AIに同じ制約を渡す

避けたい言い回し(「お客様」「ご利用」「非日常」「ラグジュアリー単体」など)は既に蓄積されています。
柏崎さんから新しいNGや推奨表現が出たら、口頭ではなくその場で当該ガイドに追記しておけば、次回以降の私のアウトプットに自動的に反映されます(AI制作物の品質ガードに直結)。

④ 一旦の優先補完先(§03 カバレッジから)

  • YAMATO 麻布台 (1/5) — 施設案内 会員版から着手(現状は施設専用ツール=ワインセラー在庫管理のみ)
  • Kawakyu Auberge 南紀白浜 (1/5) — ロードマップから一般向け露出への橋渡し
  • YAMATO 晴海 (1/5) — 施設案内 会員版はあるが、OTA版・オーナー月次が未着手
  • 横断: オーナー月次のHTML化 (2/14) — 今後の L1 新規案件の主力(Web化で外部接触面に格上がる)
  • 横断: 施設案内 OTA版 (5/14) — 会員版があってOTA版がない施設に優先展開

柏崎さんへ — お願いしたいこと

・上記 ①〜③ の線引きを合意いただけるか
・L1 で「これは骨子段階で見たい/完成後で十分」の追加感覚があれば教えていただきたい
・現状 L2 に置いているものの中で「やはり L1 として見ておきたい」案件があればこの場で移動させたい